書評003: 狂気という隣人-精神科医の現場報告 / 岩波明

51bpk2wdmtl_ss500_1.jpg

東京にある精神病院での出来事を中心に書く患者や医者のドキュメント。タブーに切り込んだ!的な面白がった書き方でも、過度に同情する人権派的な書き方でもなく、いい意味でドライでフラットな視点の書き方で現場の問題点や空気が良く伝わる内容。
丁度ニュースでもよく聞く刑法第三十九条についての問題提起もあって、読むタイミングとしては偶然にもベストで面白かった。
読む前はどうかと思ったこのタイトルも読んだ後はしっくり来る。表記だけ変えてごまかしてもしょうがない。

★★★★☆

amazonへ